「地方紙」どころか「大新聞」も生き残れないのでは?

「地方紙」どころか「大新聞」も生き残れないのでは?

https://president.jp/articles/-/75293

先の先まで見通す目を持ったリーダーが、新聞社にも雑誌社にもいなかったんでしょうね、日本のメインストリームなメディア業界では。米国のTimesやPostのような大きな改革は望むべくもない。残されているのは、滅びの道です。それがよく分かる記事。

だからITプラットフォーマーに、簡単に優位性を取られてしまう。この記事である程度書かれていると思いますけど、今の日本のメディア業界における、朝日、読売、産経、日本経済、毎日のYahoo!ニュースに対しての立場は、

完全無欠な奴隷

と呼んで差し支えないかと。実質的には、お金を払いながら搾取されているような状態です。自分たちのブランドには全くキックバックな貢献がなく、全てYahoo!ニュースのブランド向上に使われる 。

OEM生産は、製造業神話の中での話ですからね ?サービス業で工夫なくそれをやっても、全く自分たちに利益は来ません。それどころか 首を絞めるだけ。

でも、捲土重来を期すことは、よほどの奇策ない限りかなり困難。「ネットで見れるニュースはただ!」という感覚が出来上がってしまったので、今からの巻き返しは不可能です。

アメリカ合衆国のワシントンポストのように、ジェフベゾスのポケットマネーで購入してもらい、編集人を精選してすげ替えて、ネットとの相乗効果を生み出す形で、今までのインクの匂いのする紙へのこだわりを捨てて、しかし定評のあった調査報道へのシフトを分厚くする、などという戦略的な大改革を行えば、何と!このご時世に部数を伸ばすことができる。NYTも、デジタル購読が順調に伸びて経営が上向きましたよね。だらだらやってませんで。

これ、日本のどの新聞社にそれができるかと聞かれると、1つもないのが現状ではないでしょうか。

日本の地方紙も、紙とインクの匂いを愛する ギリギリの世代は、団塊の世代でほぼ終わり。彼らがいなくなれば、もう終わりです。地方紙は、強固な顧客層がつくので、何か大丈夫っぽい空気を出してますけど、さらに言えば、正社員の給与も中央紙より高いところが多いですけど、もったとしても、あと15年かなぁ。地方だろうが中央だろうが、メディアは関係ないです。

もし、今のままの戦略を取るのであれば。

(Photo by Roman Kraft on Unsplash