地方観光都市が自分事としてリスクを取らずば、再生はあり得ない

地方観光都市が自分事としてリスクを取らずば、再生はあり得ない

https://toyokeizai.net/articles/-/722732

国内と国外のインバウンドに大きな活路を見いだそうとする、日本列島のすべての地方都市や田舎に参考となる記事でしょうね。

ご存知、再生請負人としての星野リゾートの超絶変態(失礼、でも誉め言葉)リーダー、星野代表による面白いインタビューです。冷たく聞こえるかもしれませんが、極めて冷静な判断ですね 。さすがはコーネル大学で観光ビジネス学を苦労して修了しただけのことはある。要するに 、

“地元のコミュニティ全体が自分ごと としてリスクを負わなければ、私たち 外部の再生請負人は相手にしませんぜ”

という高らかな宣言です、。徹頭徹尾、正論です。

金さえ積めば、外部の頭脳を用いて手っ取り早く地方が再生した「かのような」アリバイを作ることは、実はIQがある程度高い連中にとっては、そんなに難しいことではありません。私もたくさんそんなケースを見てきました。でも、それでは5年も持たないんですよね。

たった3年で化けの皮が剥がれます。そして、外部から呼ばれた連中で、手早くキャッシュを儲けたいと思う民間のコンサル事業者などにとっては、それもまたよし。地方は結局、助成金を使ったはいいけど、5年以降はまた同じようにボロボロになるので、滅びの道を止めることはできません。金の切れ目が縁の切れ目。

それでは、「サステナビリティ」とは程遠いでしょう。言うまでもなく、復活の鍵は【地元】にあります。ただ地元にいると、地元を「内向き」の目でしか見られない。そこで、優れた「外部の目」も必要となります。でも、外部の人たちが地元をいくら理解しようとしても、限界があるんです。もっと言えば、地元に通い続け、住み続けることはできない。たいていの場合は。

双方が、コラボレーションをとる必要があるのです。

この記事で書かれた、長門湯本のケーススタディは、なかなか面白い 気づきを与えてくれますよね!そして、やはり 星野社長は大変態だということも分かります。SHIPS Labも、どこかでぜひ会っておきたいなぁ。

(Photo by Rap Dela Rea on Unsplash